今週の生き物

アオバト

7月22日、山梨の子どもたちとの上下流交流会は大磯町照ケ崎のアオバトとの出会いから始まりました。当地のアオバトは、丹沢山塊から海水を飲みに飛来します。果実食のため、ナトリュウム類が必要だからです。5月初旬から10月初旬頃まで、たくさんの、群れが飛来します。海の青とアオバトの緑の対比が美しく、人々を魅了します。

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岩礁に飛来するアオバトの群れ。全国最大規模の飛来地です

 

今週の畑

四角豆咲く

今年も異常気象で泣かされています。7月中旬まで、雨が少なく、野菜の成長に大きな影響を与えています。身体中の水分が抜けてしまいそうな暑さが連日続いています。ふと見ると四角豆の青い花が。爽やかでいて、どこか妖艶な不思議な花であります。収穫まであとわずか、サヤごと茹でて食べます。

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四角豆咲く

 

山の子海に来る

川の自然楽校 相模川上下流交流会

  • 期日:2017年7月22日(土)晴れ
  • 場所:馬入水辺の楽校、大磯町照ケ崎海岸
  • 参加者:88人(子供29人・大人43人、講師1、スタッフ15人)

山と海がつながる

4年目になる山梨の子供たちとの上下流交流会。今年は大磯町照ケ崎海岸のアオバトとの出会いから始まりました。

山の子と海の子、馬入川と大磯の海、深山から来訪するアオバト、そして、保護・研究に取り組んでいる「こまたん」のみなさん。山と海がつながる、楽しい取り組みとなりました。

アオバトが一番多く見られる時間は8時頃までとあって、山梨から来るのは大変でしたが、到着早々、大きな群れが幾つも飛来し、みなさん大感激。青く広がる海をバックに飛ぶ、緑色の鳩の群れは目にも鮮やかで、人の心を惹きつけます。神奈川の参加者も初めての人が多く、「キレイ」、「ワアッ」という歓声が溢れました。

当地のアオバトは丹沢山塊から海水を飲みに飛来することで知られ、全国最大規模の飛来地。神奈川県の天然記念物にも指定されています。もしかすると山梨から飛来して来るものがいるかもしれません。

「こまたん」のみなさんにアオバトの秘密を教えてもらいました。岩礁に降り、海水を飲む様をじっくり観察することができました。時折、岩礁を波が洗いますので、流されないかと心配になりますが、実際、海が荒れると波に飲まれてしまう個体がいるそうで、自然界の厳しさを知りました。

 

心も体も開放感100% プカプカ遊び

今回は忍野、都留の子供たち16人が来校し、水辺の楽校で川遊びを楽しみました。山梨は水がきれいで、普段から川遊びを楽しんでいるのかと思いきや、流れが早く、水が冷たいこと等から、「良い子は川で遊ばない」状態。大きな川で泳ぐのは初めての経験だったようです。

馬入の子供たちも含め、川遊びは子供たちを縛っているものが解け、体も心も開放されるのか、お見せしたいくらいの素敵な笑顔に出会えます。「楽しい」の声があちこちで聞こえます。この瞬間、おじさんたちの労苦が飛びます。「やって良かった」と心底、思う瞬間であります。

 

海が初めての子が6人もいました

今回参加の山梨の子供たち16人の内、海を見たことのない子が6人、大きな川で遊んだことのない子が14人、大人24人も含め、アオバトは全員が初めての出会いとなりました。神奈川の参加者も「身近にこんな素晴らしい自然があるなんて」と大感激。

アオバトの力、川の力、人の力が結びついた、価値ある催しとなりました。

 

 

ナイトハイク in 馬入水辺の楽校の会

  • 期日:2017 年8月12日(土)曇り
  • 場所:馬入水辺の楽校
  • 参加者:52人(子供22・大人19、講師1、スタッフ8、ケーブルTV取材2)
  • 協働:松原公民館、四之宮公民館

 

暮らしの近くの冒険トリップ

あたりが薄暗くなる。ブオー、ブオーとウシガエルの声が不気味に響く。水辺の楽校は夜になると雰囲気が一変する。野生の世界となる。

この日のテーマは夜の生き物観察。先ずは、光で虫を寄せようと、クルミの森にライトトラップを設置した。シーツを貼り、蛍光灯や紫外線を出すブラックライトを点灯する。初の試みだけに、何がやってくるかワクワクする。

暗くなるまでの束の間の時間、自然探究路沿いの生き物を探した。アカハネナガウンカやオジロアシナガゾウムシ、ハラビロカマキリなどが次々に見つかった。その都度、これ、なあにの声。夜の闇で咲く、カラスウリの花も妖艶だ。花の匂いを嗅ぐとあまい香りがする。虫を呼び寄せるためだ。みんなで匂いを嗅ぐ。

樹液の出る木を探していたところ、クルミの木に、脱皮したばかりのミンミンゼミを見つけた。白くて綺麗だ。これから脱皮しようとしているアブラゼミの幼虫も1匹。初めての子がほとんどで、みんな真剣なまなざしだ。「持って帰りたい」との声も。

暗くなるにつれ、ツバメが上空を低く飛び回る。何羽も飛ぶ。ツバメは子育てが終わると、葦原にねぐらをつくる。どうやら近くにねぐらがあるらしい。ここに来ないと見られない光景だ。

コウモリも飛び出してきた。初めての人は目で捉えにくいが、個体数が増えると、ツバメと区別できるようになる。コウモリの超音波を捉える機械、バッドデイテクターが登場する。機械的に人間に聞こえる音域に変換する。コウモリのいる方向に機械をむけるとビッビッビッと音が鳴り続ける。子供達の目の色が変わってくる。大人も夢中になる。クルミの実などを空中に投げると、虫と間違え寄ってくるが、なかなか上手くいかない。

羽化したばかりのミンミンゼミ。ちびっこたちの目を惹きつける

ライトトラップに集まる昆虫類を観察する。カナブンやコフキコガネなどがたかっている。ミンミンゼミもジッジッジッと鳴きながら光の中に飛び込んでくる。期待のカブトムシやクワガタムシは飛んでこなかったが、子どもたちのドキドキワクワク感が伝わって来る。まだまだ見たいが、タイムアウト。蒸し暑い林を抜け出ると、草原にマツムシやエンマコオロギの声が聞こえてくる。ほてった体が涼しくなる。子供達が口々にありがとうと言い、帰って行く。水辺の楽校の野生との触れ合い。非日常の体験を満喫できるプログラムとなった。

 

ナチュラリスト入門講座

初の試みであるナチュラリスト入門講座は、センサーカメラによる哺乳類調べから始まり、ムササビ観察、モグラの穴の型取り、ナイトハイクといずれも子どもたちを惹きつけた。自然観察の新たなプログラムとして手法を確立させたい。