朝、3時30分。あたりはまだ暗い。
眠い目をこすりながら、漁港に入ると、既に定置網の水揚げ作業が始まっている。漁船2隻から、たくさんの魚があがっている。写真1:思いの外の漁獲量
わが町、平塚市は太平洋、相模湾に面しているが、遠浅でなく、海水浴もしにくいことから、市民と海との距離は遠い。一方で、ウミガメが卵を産みに来たり、スナガニが生息していたり、海浜植物の群落があったり、オオミズナギドリの大群飛が見られたりなど、豊かな自然が残されている。自慢は海岸線にコンクリートの建造物がないこと。昔ながらの松林と自然の渚が残されている。
地元の海の素晴らしさを知ろうと今回の催しを企画した。写真2:お魚調べ
今日は漁獲量が多くないそうだが、マダイやメイチダイ、ホウボウやマサバなど、40種余りの魚が捕獲された。20人余りの人が精力的に働いている。キビキビしていて動きに無駄がない。張りつめた雰囲気を感じてか、ちびっ子の無駄口がない。
漁協の方から平塚市の漁業のことが説明された。仕事の開始は夜の1時頃。日曜と荒天時を除き、漁が行われている。「何時に寝るのかな・・」とはちびっ子の声。
昔と比べ、水揚げ量は減っているが、思いのほかの魚が獲れている。大部分が築地や小田原に行ってしまう。「地元の魚を食べたい」とはお母さんの声。
お魚調べは楽しかった。講師は手良村知功さん(東京大学水産実験場)。マアジ、マルアジ、メアジの違いや、深海魚バラムツは食べるのは禁止されていないが、販売禁止の魚であること。
脂にワックスエステルが含まれているため、消化されず、そのまま体外に排出されるため、食べ過ぎるとオシメが必要との説明にみんな驚く。タチウオが立って泳ぐことやミノカサゴに毒針があることなど、知らないことばかり。生き物好きにはたまらない、お魚調べになった。
写真3:お母さんが手ほどき本日のとっておきは、お魚捌き体験。ちびっ子にとっては未知との遭遇。ハラハラするシーンもあったが、次第に手際がよくなり、上手く三枚におろせるようになった。ちびっ子「あなどるべからず」であった。捌いた魚を、刺身や焼魚などでお腹いっぱい食べた。本日の催し、「疲れた(飽きた?)」の声が一つも聞こえなかった。成果ありの1日となった。
今回の企画、当初は2泊3日の冒険ツアーであった。子供の自立心を育てるため、子ども単独での参加。竹の筏で川を下り、海辺でバンブーテントを作り、定置網漁、自炊体験などを楽しむ予定であったが、参加者が少なく、内容を変更した。どうやら二泊三日が長すぎたようである。

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