今年の上下流交流会は相模川の源流部、山梨県都留市の戸沢川で開かれた。
到着早々、大きなナナフシモドキやニホントカゲなどが出迎えてくれた。みんな上
機嫌になる。山梨の子どもたちと合流し、戸沢川の生き物探しに出向いた。
写真1.清流の生き物調べ(圧縮)
下流部の川と違って、水は冷たく、澄んでいる。一見すると何もいないように見え
るが、石の下などをガサガサすると、ヘビトンボやカワゲラなどの幼虫がたくさん見
つかった。夢中になって石をひっくり返す。種類と個体数を数える。

 
じっくり見るとみんな個性的な姿・形をしていて、かっこいい。川が多くの命を育
んでいることを体感した。写真2.水生昆虫類がたくさん(圧縮)

川から離れ、森の中に入り、皮むき間伐を体験した。「NPO法人森の蘇り」の皆さんに森林保護のいろいろを聞いた。間伐をしないと隣り合わせの木の根と葉が触れ合い、葉を広げるのをやめ、上に伸びてしまい幹が太くならない。倒れやすく、森を荒らしてしまうことなどを教えてもらった。
間引きし、林内に光を入れてあげると、草花が茂り、多くの生き物が棲めるように
なる。残された木は大木になり、価値ある木に育つ。しかしながら、間伐は労力がか
かることやコストが合わないことから、放置林が増えている。

そこで、皮むき間伐の登場となる。木の皮を剥いて、ゆっくり立ち枯れさせ、乾燥
させると一年後に重量が三分の一になり、労力が大幅に軽減される。同法人はこの手
法を「きらめ樹」と呼び、普及に勤めている。利点は子どもでもできること。写真3.力を合わせ皮むき(圧縮)
先ずは、残す木を選ぶところから始まる。10m四方に生えている木の総断面積を計算すると残す木の本数が決まる。竹べらと木槌を使い、剥いだ皮をみんなで引っ張ると、ツルツルの樹の肌が出てくる。皮の裏を舐めるとほのかに甘い。500年後には大木になるとのこと。見てみたいが叶わぬ夢である。
森と海はつながっている。豊かな森からはミネラルなど、様々な物質が川に流れ、植物プランクトンを発生させ、動物性プランクトンなどの餌となる。食物連鎖が豊かな海をつくる。森が蘇れば海が蘇る。清流の生き物とそれを支える豊かな森がそのことを教えてくれた。
こうした催しを開催すると、疲れた(飽きた)と言う子が出てくるが、今回はその声を聞かなかった。熱中!川の生き物調べ、皮むき間伐となった。

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