NPO 法人暮らし・つながる森里川海 団体概要
相模川下流域は都市化の進展により、護岸工事や河川敷のグランド化、水質の汚濁等が進み、川の自然と触れ合える場所がほとんどありません。また、テレビゲームの普及や危険な場所には近寄らないという社会的風潮により、川で遊ぶ子どもの姿を見る事も稀になっています。
こうした反省から生まれたのが国土交通省の水辺の楽校プロジェクです。市民と行政とにより、およそ1年かけて協議し、生まれたのが馬入水辺の楽校です。

以前は大部分が駐車場で、不法耕作や不法投機が行われていた場所でしたが、ワンドやトンボ池など、水辺の自然環境を復元しました。
以来、馬入水辺の楽校の会として16年間活動を続けてきましたが、運営体制を強化し、運動の輪を地域へ広げようと、2017年5月22日、NPO法人暮らし・つながる森里川海に生まれ変わりました。
呼称は「湘南いきもの楽校」。馬入水辺の楽校の運営を基軸に、生き物と共存したまちづくり、子どもたちを野に戻す取り組み、消費者参加型農業による里山環境の保全、暮らしの質を高める取り組み、市民団体等のネットワークづくりなどに取り組んで行きます。
活動実績
(1)「フィールドミュージアム馬入水辺の楽校」の運営

生きものがかり隊や自然探偵団を組織し、カヤネズミ調査や生息地の保全、外来植物の除草や石倉カゴの設置によるウナギの保護活動、トンボ池・カエル池づくり、エコスタックづくり、草刈りなどの環境整備活動を進めると共に、多様な環境学習活動を展開しています。
(2)主な環境学習活動

生き物しらべ、お魚しらべ、お散歩バードウオッチング、川の自然楽校、やぎ島探検ツアー、カヌー・ガサガサ魚採り、ナイトウオーク、大バッタ飛ばし大会、餅つきぺったん交流会、秘密基地づくり、ビーチコーミング、平塚新港岸壁採集、相模湾ネイチャーウオッチングクルーズ、地べた探検、ブッシュクラフト講座、アウトドア講座、バタフライガーデンづくり、みんなの畑、昆虫標本づくり教室、相模川上下流交流会、イベント「湘南ピクニック土手の下のSDGs」
(3)地域連携活動
- 企業のCSR活動支援 これまでの実績:(株)ルミネ(2013年度)、HSBC社(2014年度)など
- 行政等との連携 平塚市(緑化祭りなど)、公民館(催しの協働)、平塚市漁業協同組合(海のプログラムの協働)
- 桂川・相模川流域協議会との連携強化 相模川クリーンキャンペーン、カワラノギクの復活プロジェクト、川ガキ養成講座、 上下流交流会、シンポジウム参加など
- 関東・水と緑のネットワーク拠点百選指定(2009年度) 主催:(一社)関東地域づくり協会、(公財)日本生態系協会
- 河川協力団体指定(2016年度) 主催:国土交通省(相模川いい川づくりの取り組み)
- 子どもの水辺登録地(2016年度) 主催:国土交通省、環境省、文部科学省
褒賞
2015年度(平成27年)
- 神奈川県ボランテイア活動奨励賞
2016年度(平成28年度)
- トム・ソーヤースクール企画コンテスト(努力賞)
- 神奈川県地球環境賞
- 河川財団(平成28年度優秀成果賞)
2017年(平成29年度)
- トム・ソーヤースクール企画コンテスト(入賞)
- 神奈川新聞社地域社会事業賞
- 国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J) 生物多様性アクション大賞(入賞)
- 公益財団法人河川財団(平成29年度優秀成果賞)
- かながわ子ども子育て支援対象(奨励賞)
2018年度(平成30年度)
- トム・ソーヤースクール企画コンテスト(努力賞)
- 第12回かながわこども子育て支援大賞(奨励賞)
- 公益財団法人河川財団(平成30年度優秀成果賞)
2019年度(令和元年度)
- 地域環境保全功労者(環境大臣賞)
- トム・ソーヤースクール企画コンテスト(奨励賞)
2020年度(令和2年度)
- 安藤スポーツ・食文化振興財団 トム・ソーヤースクール企画コンテスト 安藤百福賞
- 公益財団法人河川財団(2019年度優秀成果賞)