トンボの棲むまちづくり

生物多様性の保全を目指して

生物多様性の保全を図ることが国民的課題になっていますが、認知度が高くなく、普及啓蒙活動が必要になっています。市民がそのことを理解するためには、生き物と触れ合い、生き物のつながりや生態系の保全の重要性を知る等、生物多様性に関心を持つことが欠かせません。

そのきっかけづくりとして、当NPO法人では、市民や市民団体らと力を合わせ「フォーラムトンボのすむまちづくり」を組織し、「トンボの棲む街づくり運動」を展開しています。環境指標生物であるトンボの調査を通じて、生態系のつながりや市内の自然環境の現況を知り、生物多様性地域戦略の策定に結びつけようという試みです。

調査は「みんなで調べよう平塚のトンボ」と子どもたちを主体とした「トンボと遊ぼうひらつか」の二本立てで実施しています。2015年から始め、今年が3年目の取り組みになります。

 

まだ調査途中ですが、県内で生息が記録されているおよそ75種の65%にあたる8科49種が記録されました。今後も調査精度を高めていく必要がありますが、平塚市のトンボ類は種類・個体数とも減少しており、水辺環境の保全等が必要なことがわかりました。もう一つ、調査期間中、トンボ捕りを楽しむ子どもたちに会えませんでした。子どもたちの外遊びが減っていることを実感しました。

 

「ひらつかトンボ入門図鑑」発行

調査活動の中で、初心者にもわかりやすいトンボ図鑑を作ろうとトンボ入門図鑑を発行しました。シオカラトンボやオオシオカラトンボ、コフキトンボやシオヤトンボなど、似た者同士が比較できるような構成とし、識別のポイントを矢印で示しました。平塚市のどこに行ったら合えるのか等、地域情報も掲載しました。

「その場所の専門家、トコロジスト」を育成していこうとの考えから、「ひらつかトコロジスト図鑑VOL・1」としました。公益財団法人河川財団の助成で、発行したものでトンボ調査参加者に配布します