素敵な未来を子供たちへ



素敵な未来を子供たちへ
相模川の河口付近を馬入川と呼ぶ
暮らしの中に川があった頃
水は清く澄み
人々は泳いだり、魚を捕ったりして
川遊びを楽しんだ
ザクッと掘ると食べきれないほどのシジミが採れた
ウナギやハゼやモクズガニ
暮らしの近くに豊穣の海が広がっていた
干潟にはシギやチドリの声が響き
空にはコアジサシが舞い
秋には赤トンボで埋まった
子どもたちは帰りの時間も気にせずに
群れて一日遊びほうけた
誰にとがめられることも無く
辺りが薄暗くなる頃、コウモリに下駄を投げながら
家路についた
そんな時代のいい川を
自然遊びを
子どもたちに体験させたい
そう思って、
生き物と共存したまちづくり
子どもたちを野に戻す取り組みにチャレンジしている
NPO法人 暮らし・つながる森里川海
理事長 臼井 勝之