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生きものがいて、僕らがいる

馬入水辺の楽校のことなら、たいてのことを知っている、その場所の専門家トコロジストを育てようと、生きもの調べに力を入れています。この日のスタートは野鳥観察から。干潟を覗くと北の繁殖地へ渡る途中のメダイチドリや夏鳥のササゴイが出迎えてくれました。オオヨシキリやセッカの囀りが心地よく、なんだかボーットしてしまいます。原っぱの植物観察では、クズやノイバラを刈り取り、陽がよくあたるようになったため、ノヂシャやコメツブツメクサなどの群落が広がりました。小さくて地味だけど、とても美しい花を咲かせています。昆虫類はキイロテントウやオオカマキリの赤ちゃんなどに魅入られましたが、本日の一押しは金色に輝くジンガサハムシ、天が作りたもうた美の結晶に目を奪われました。
*4月27日(土)生きものと戯れた仲間たち:大人11、子ども11、スタッ3=25人

🩷本日の「のぶえさんのほっこり絵日記」

最近、お目にかかることが多いササゴイ。数を減らしていただけにホッとする。
金色に輝く美の結晶ジンガサハムシ。食草のヒルガオにたくさんいました。
                             (写真提供:長谷川真弓さん)
ヘラオオバコの根本にちっちゃなオオカマキリ。発見者の眼力に乾杯!
緑に映えるキイロテントウ
カエル池の際にオニグルミの雌花。ぽっこり結実していました。秋が楽しみです。
お洒落なヘラオオバコ。春の風にそよいでいました。

のぶえさんの「ほっこり絵日記」

🩷 鶴岡延恵さんの「ほっこり絵日記」(NO1:バタフライガーデンづくり)
会員の鶴岡さんが時折、描いてくれます。心が温まります。
素敵なフィールードノートを覗かしてもらいました。

🩷 会員からのお便り:バタフライガーデンづくり
*Tさん(6年生女子)
バタフライガーデンで私が楽しかったことは、苗植え。500株以上ある苗を植えるのはたいへんだったけど、とってもたのしかったし、チガヤ抜きも、めちゃくちゃ大変だったけど、結構楽しくて、やりがいがあった。長くて大きいチガヤが抜けると、「やったぞーー!」っていう気持ちになって、楽しかったです。ほかにも、近くのブッシュで見られるキジの写真を撮るのも、いい写真が撮れたりして、たのしかったです。

*Tちゃんのお母さん
「バタフライガーデン作りは、僕たち最初の頃から参加しているもんね」。
息子はこう言って、この日の作業に参加しました。蝶が来るガーデンを作るための作業は、苗を植える前の環境整備からはじまり、土を入れ、お楽しみの苗植えまで、エリアを分けて少しずつ進めてきました。今回は指導の泉先生をお迎えして、お楽しみの苗植えでしたが、700苗を植えるとは!
しかも、先に苗を植え、クローバーの種を撒いたエリアのクローバーが想像以上に元気に育ち、そちらの整備が追加され、子ども達も含めて、とにかくせっせと、大変ながらも楽しく作業しました。子ども達は、少しずつ整ってくるガーデン作りを馬入の豊かな環境を満喫しながら楽しんでいます。多くの参加者が出来る範囲で継続的に関わり、達成感、驚き、喜びを感じながら、蝶がたくさん集まるガーデンにしていきたいです。
 息子(6年生男子)は、作業を終えた週末「馬入水辺の楽校はすごいのです!」と題して、自主学習の宿題のテーマを「馬入水辺の楽校」で仕上げて提出しました。苗を植える前のチガヤの根を取り除く作業を「チガヤとの戦い」と表現して、素手で作業すると怪我をすることもある事などを書いてまとめました。宿題で力尽きた息子は、その夜どっぷりと眠り、翌日、自信満々で宿題を持って登校しました。

*O君(2年生男子)
いろいろな植物の苗があって植えるのが楽しかったです。先生についていきながら、高いところとひくいところをつくって道の作り方を教えてもらいました。たくさん植えたので、水やりが大変だったけど楽しかったです。まえに作ったガーデンに生えすぎていたクローバーをむしって、あつめて山を作ってその上に寝転がってみたらとても気持ちよかったです。植えた苗が成長して花が咲いてたくさんの虫がくるといいなと思います。

*O君のお母さん
先生がガーデンにつくなり、以前作ったガーデンに茂っているクローバーにびっくりされていて、やはり生えすぎだったのか、、、と思いました。クローバーからの苗の救出が思いの外大変で、かわいいクローバーの力強さに驚きました。救出した苗が元気になってくれるのを願うばかりです。そして新たに植えた700株、予想以上に多さを感じましたが、植え終えた時は達成感に包まれました(腰も痛くなりましたが、、、)。以前植えたガーデンと今回のガーデンが無事成長して花が咲くのを見るのが待ちきれません。



生きものいっぱいの楽校づくり

馬入水辺の楽校のフィールドミュージアム化に取り組んでいます。市民や子どもたちが自然と触れ合える場になるよう、生物多様性の保全を柱に自然生態園としての整備を進めています。
4月20日、子どもたちと一緒に案内看板を設置しました。なかなかの出来栄えでしょ!
これからもバタフライガーデンづくりやトンボ池のエコアップなどに取り組んでいきます。
会員になってぜひご参加ください。


煌めく命

ワクワクドキドキが満載のお魚調べ。この日もミナミテナガエビやアリアケモドキ、アシシロハゼなどの生き物が次々に網に入りました。泥地での魚採りのコツはすくうのではなく、網を上から水面に被せ、泥の表層を薄くすくい取るのが有効です。網の中の泥を水で洗うと生き物がきらりと輝きます。ブッシュの際や流木の下などをガサガサやるのも良い方法です。
ここでご注意!馬入川で魚採りができるのは干潮時だけ。満潮時は深くて川に入れません。潮見表を見て、干潮、満潮の時間を事前にチェックしてください。潮が引いていて、水深が浅くても満ちてくると、あっという間に水が押し寄せてきます。子供たちだけでは遊べません。大人と一緒に楽しみましょう。ライフジャケットも必携です。一番良いのは湘南いきもの楽校の催しに参加することです。予定表を見てご参加ください。

*4月20日(土)お魚調べの参加者:大人10、子ども11、スタッフ3=24人

🩷参加者の感想
Nさん:ガサガサ楽しかったです。あっという間に時間が過ぎました。
頂いたプリントもとても参考になりました。ハゼは種類が多いので、おもしろいですね。
川の水温が高くなっている原因に、生活排水の温度が関係しているのには驚きました。

他では珍しいお腹の赤いカニ、アリアケモドキがたくさん採れます。下の2匹はテナガエビ。
ヌマチチブなどハゼ類の幼魚がたくさん捕獲できました。幼魚が多いということは繁殖がうまくいっていることの証左です。
干潮時はご覧の通りの浅さですが、満潮時には1メートル以上の水深になります。ライフジャケットが必携です。
何が捕まったかな?
お魚調べの後に、水質検査を実施しました。生きものが棲める環境であることを知りました。
この日のおまけはトンボ池のヤゴ。シオカラトンボの羽化がじっくり見られました。

バタフライガーデン!苗植え完了!

4年目のバタフライガーデン。残り半分の園地に宿根草の苗41種、705株を植えました。ここに至るまで、試行錯誤の連続で、昨年、ビオトープ・ガーデンの第一人者、泉健司先生にお会いし、やっとスタートラインに立つことができました。参加者の皆さんと、蜜源となる植物や食草になる植物などを定植しました。たくさんの種類を植える理由は、白い花を好むチョウや赤い花を好むチョウがいること、春から秋まで花を絶やさないようにするためです。この後、水やりや除草、定植、植え替えなどの作業を繰り返し、花いっぱいのバタフライガーデンに育てていきます。昆虫調査も実施します。多くの皆さんのご参加をお待ちします。

*4月14日、ガーデンづくりに汗を流してくれた仲間たち:大人9、こども10、講師1、スタッフ4=24人

東西18m、南北20mに園地に200種余りの植物を植えました。
一般社団法人関東地域づくり協会、公益財団法人河川財団(河川基金)、TOTO水環境基金のご支援をいただきました。ありがとうございます。
(株)湘南ジャーナル社さんがエコチル湘南版5月1日号の取材に来てくれました。みんな見てね!
大量の苗に子どもたちもびっくり。たっぷり水をあげました。
黒土を覆土し、整地しました。重いスコップもなんのその、ちびっ子も大張り切りです。
堆肥を満遍なく混ぜました。ちびっ子と侮るなかれ。大人以上の働きぶりです。
何をやっているのかと言えば、園地の中の通路づくり。泉先生の後をついて順路を作った後、左右に苗を植えていきます。
大きく育てと思いを込めて植えました。

🩷参加者の感想 Nさん
家族4人、今回はじめての参加でした。子どもたちはみんなすぐに仲良くなりますね。
参加されている皆さん優しくてのびのび取り組めました。子どもは苗植えがとても楽しかったようです。スコップや水やり、一輪車の扱いなど、初めての体験がじっくりたくさんできて大満足していました。カラスの卵も初めてみて、卵が黒色じゃないことにびっくりしていました。今後の苗の成長が気になります。また参加させてもらいます!

満足感100%。笑顔の溢れる作業となりました。前列、右から二番目、赤いシャツをお腹に巻いているのが泉健司先生。